地元の初夏の食材を楽しむ1日限定レストラン「信越自然郷おごっつぉガーデン」体験レポート

地元の初夏の食材を楽しむ1日限定レストラン「信越自然郷おごっつぉガーデン」体験レポート

2019/07/25

信越自然郷の自然の恵みのひとつである「食」を楽しむイベント、「信越自然郷おごっつぉガーデン」が7月15日に開催されました。

地域の食文化や特徴を活かした「ガストロノミー・ツーリズム」を推進する目的で企画されたツアーで、おごっつぉとは、長野県の北信地域の方言で「ごちそう」を意味します。

地域内外のシェフを招き、1日限定レストランをオープン。自然の中で、地元の旬の食材をさまざまに味わう…という“おいしい”企画です。

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信越自然郷とは?

2015年3月、北陸新幹線 飯山駅開業をきっかけに発足した信越自然郷。飯山駅を中心に、半径約20キロ圏域の自然豊かな9市町村、長野県飯山市・中野市・山ノ内町・信濃町・飯綱町・木島平村・野沢温泉村・栄村、そして新潟県妙高市が連携する広域観光圏の名称です。

長野と新潟にまたがる大自然エリア「信越自然郷」の公式観光情報サイトです。北陸新幹線飯山駅を中心に半径20Km圏域の飯山市・妙高市・中野市・山ノ内町・信濃町・飯綱…
www.shinetsu-shizenkyo.com

第1回目の舞台は信濃町

信越自然郷おごっつぉガーデン第1回目の舞台となるのは、飯山市のお隣にある信濃町。ブルーベリー園で収穫体験をしたあと、 野尻湖に面したイタリアンレストラン「Funagoya-船小屋-」(以下Funagoya)で、信越自然郷の初夏の食材を使った本格イタリアンをランチで味わいます。

こちらが当日の食材です。 右上にあるのは…ツノ⁉ どんな料理が出てくるのでしょうか? 期待が高まります!

ブルーベリーの大規模栽培を、国内で本格的にはじめたのが信濃町

ツアー参加者を乗せたマイクロバスは、飯山駅を出発して信濃町へ。「KAWASUNブルーベリー園」で、ブルーベリーの収穫体験を行います。しかも、収穫しながら食べ放題!

ブルーベリーの大規模栽培を国内で本格的にはじめたのが、ここ信濃町なのだそうです。 KAWASUNブルーベリー園を営んで20年にもなるオーナーの川原田さんによると、長野県の北信地域はノーザンハイブッシュという種類を育てるのに適しているとのこと。

現在、約950本ものブルーベリーの木があるそうです。

ノーザンハイブッシュにはさまざまな品種があり、摘みながら品種の食べ比べをしてみました。

大粒のものは「スパルタン」という品種。ブルーベリーの王様なんだそうです。よく熟しているものは、摘もうとするとぽろっと取れます。

さてお味は…。ひと粒ずつではなく、数粒を一度に口に入れるのがおすすめ。ブルーベリーの甘さと酸味とジューシーさがより味わえます。もぐもぐ。

ブルーベリーをお腹いっぱい食べたくなる気持ちを抑え(笑)、ランチ会場のある野尻湖畔へ向かいます。

野尻湖ビューが素敵なイタリアンレストラン「Funagoya -船小屋- 」

Funagoyaのシェフの加藤遊之介さんは信濃町の生まれ。料理の専門学校を卒業し、国内のレストランで働いた後、イタリアの料理学校に通いながら、地元レストランで腕を磨いたそうです。2011年に父親の店である「舟小屋」をイタリアンレストランFunagoyaにリニューアルしました。

野尻湖の景色を眺めながら、信越自然郷の初夏の食材を本格イタリアンのコースでいただきましょう! メニューはこちら。

前菜
1品目:信濃町産ビーツと天然マグロのタルタル 柑橘の香り
2品目:飯山産七O八米と地物もろこしのアランチーニ フォアグラを詰めて
飯山産桃と生ハムのカプレーゼ

プリモ(パスタ)
栄村産シカ肉のラビオリ 自家栽培ハーブのソース
イタリア産サマートリュフがけ

メイン
飯綱産信濃地鶏のコンフィ
採れたて野菜を添えて

ドルチェ
信濃町産そば粉のクレープ
ベリーのソースルバーブと赤房すぐりのソルベ

コーヒー/紅茶

あのツノはシカ肉で、ラビオリに使われるようですね。

味はもちろんのこと、ビジュアルも美しかったので、全皿紹介します!

信濃町産ビーツと天然マグロのタルタル 柑橘の香り

マグロの赤とビーツの赤。ビーツを練りこんだフォカッチャにつけていただきます。レモンのソースがさわやかなアクセント。

飯山産七O八米(なおやまい)と地物もろこしのアランチーニ フォアグラを詰めて/飯山産桃と生ハムのカプレーゼ

前菜2皿目。カプレーゼは生ハムの下に、 いちばん早く出荷される「たまき」という 飯山産の桃や、モッツアレラチーズ、トマトがかくれています。生ハムに負けない桃の香りを味わいました。

アランチーニ(ライスコロッケ)にフォークを入れると、飯山市のFaithFarm 水野尚哉さんが作った、有機肥料のみを使用し、農法にもこだわった「七O八米」や、信濃町産のコーンやフォアグラが。

栄村産シカ肉のラビオリ 自家栽培ハーブのソース
イタリア産サマートリュフがけ

ジビエ料理も。シカ肉は栄村産。こってり濃厚な味付けで「ワインが飲みたくなる~」とつぶやいたお客さまがいらっしゃいました。

飯綱産信濃地鶏のコンフィ 採れたて野菜を添えて

メインは色とりどりの華やかさに目を奪われたひと皿!

信濃町で採れたヤングコーンは皮付きのまま蒸し焼きに。通常、栽培の途中で間引きされて捨てられてしまうものですが、「こんなふうに食べればいいのね」という発見がありました。

信濃町産そば粉のクレープ ベリーのソース ルバーブと赤房すぐりのソルベ

デザートでブルーベリーが登場しました。ベリーソースは温かいもので意外性が。ソルベにかけていただきます。

すべておいしく、楽しくいただきました。ごちそうさまでした。

飯山駅に戻る前に、野尻湖畔で開催されていたマルシェや、信濃町の道の駅に寄って買い物をしたりして、ちょっとした旅行気分も味わえたツアーでした。

次回の信越自然郷おごっつぉガーデンの舞台は、秋の木島平村

次回の開催は2019年10月19日(土)。木島平村のカヤノ平でキノコ狩り体験をした後、「里の家」で餅つきやキノコ料理を楽しみます。飯山駅発着で料金は4,000円の予定。イベント詳細が決まり次第、eatiiyamaでもお知らせします。

秋の信越自然郷の自然の恵みを味わいに、ぜひお越しください。