下高井農林高校の学生が野菜づくりを教える「百姓塾」がはじまりました

下高井農林高校の学生が野菜づくりを教える「百姓塾」がはじまりました

2019/05/29

長野県下高井農林高校の学生が先生となって、飯山市民に野菜づくりを教えるプログラム「百姓塾」。全9回講座の1回目が5月13日に開催されました。

下高井農林高校は、飯山市のお隣り木島平村に所在する、1906年創立の歴史ある高校です。アグリサービス科の植物科学コースで農業を学ぶ学生7人が、自らが学んだ野菜づくりのノウハウを伝授してくれます。

受講料は無料で、10人の定員を上回る申し込みがありました。参加者は30代~70代と幅広く、すでに野菜づくりをしている方も多くいらっしゃいました。さらに知識をつけて収量アップを目指したいという方もいて、飯山市民の野菜づくりの関心度と熱心さに感心しました。

午前中に開講式を行い、校内を見学。下高井農林高校には動物科学コースもあるので、馬や鴨もいましたよ。

高校の授業の時間割に合わせ、13:40から農作業を開始します。今回はうねを立てて、ジャガイモと枝豆の植え付けを行いました。

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くわを使うときは、足の位置に注意!

まずはくわを使ってうねを立てます。メジャーで通路やうねの幅を測り、黄色い「水糸」を張ります。それに沿ってまっすぐに土を掘り、うねにしたい部分に盛っていきます。

ここでくわの使い方の注意点の説明がありました。くわを地面に入れたり、手前に引く際には、足の位置に気をつけましょうとのこと。

くわで掘る側の足が前に出ていると、くわを地面に入れたり、引いたりする際に危険なのだそうです。

写真はくわで左側を掘るので、右足を前に出している良い例。

確かに、作業に熱中すると、勢いでグサッとやってしまいそうなので、注意しなければと思いました。

枝豆の種はあざやかな青色

枝豆の品種はネーミングがかわいい「湯あがり娘」。育てやすい品種とのことです。

「なんで種の色が青いんですか?」「種は陽に当てるとよくないので日陰に」などといった会話をしつつ、人差し指を第一関節の深さまで挿し、一粒まいて土をかけます。

種の間は15センチ間隔にします。手の大きさにもよりますが、親指と人差し指を広げた幅を目安にするといいのだとか。

(後から調べたところ、種が青いのは発芽までに腐らないように、防腐剤などがコーティングされているからだそうです)

じゃがいもは芽が伸びようとしている方を上に

じゃがいもの品種は「きたあかり」。種芋を30センチ間隔で植え付けます。

種芋はいろんなところから芽が出ていますが、全体的に芽が伸びている方向、伸びようとしている方向を上にして、約10センチ掘ったところに植え付けます。

芽が見えないように、しっかりと土をかぶせるのがポイントだそうです。

さあ、みんなで手分けしてやりましょう、というところで問題発生! 作業中の手が止まります。

「みんなでいっせいに作業すると、どこまで植えたのか、わからなくなるよね…」ということで、まずはうねの上に30センチ間隔に種芋を置きました。

状況に応じた段取りの仕切り直し、重要です。

じゃがいもはうまくいけば、ひとつの種芋から大小さまざまで10個ほど収穫できるとのこと。

さて、どうなりますか。楽しみにしながら、成長を見守りたいと思います。

追記:農林高校の学生さんが育てたきゅうりがふるまわれました。同じく手作りの味噌をつけていただきます。おいしい!