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ここは毎年5月3~5日に「いいやま菜の花まつり」が開催される、菜の花公園の菜の花畑。4月も中旬を過ぎたころ、ちらほら黄色い花が咲いています。
記事のタイトルにも書きましたが、飯山の菜の花は野沢菜なんです。このことをお知らせすると、はじめて聞いた人はほぼみんな驚いてくれます(笑)
菜の花のとうたち菜は、飯山の春を感じさせる野菜
野沢菜は秋に葉を収穫して主に漬物にします。収穫しなかったものが冬を越し、春になって出てきた新芽が「菜の花のとうたち菜」と呼ばれ、地元で食べられています。やわらかく、ほろ苦くておいしい、飯山の春を感じさせる野菜です。
菜の花のとうたち菜は主に地元で消費されているようですが、今年は市の農福連携施設「フジすまいるファーム飯山」さんが本社のある愛媛県に出荷するということで、収穫作業を見学に行ってきました。
腰にかごを縛りつけて、いざ菜の花畑へ!
偶然なのか、菜の花色のスニーカーをはいている農作業指導員の高藤さん(上の写真の右の方)に収穫の仕方を教わります。収穫するのはまだ花が咲いていないつぼみの状態のもの。鎌で長さを測ってカットします。
カットした後も成長し、菜の花まつりのころには一面の黄色い菜の花畑になるのでご心配なく。
菜の花公園の菜の花がきれいに咲く理由
実は菜の花が早く咲くと、5月の連休のまつりの前に満開になってしまうので、花やつぼみを切り落として咲き具合を調整する作業が例年行われているんです。通常、切り落とされたものはそのままにされてしまいます。今年は調整作業の前に収穫して、遠方に出荷してみよう、ということになったそうです。
私もちょっとお手伝いしてみました。菜の花畑を歩き回り、あっという間にかごがいっぱいに。ずっしりとした重みが腰にくるので、畑から出て作業場へ。
作業場では長さを20センチに切りそろえ、ケースに詰めていきます。
うーん、おいしそうです。ちょっと生で食べてみました。毎日100キロ出荷しているとか。
菜の花のとうたち菜の味わい方
いいやま菜の花まつりでは、とうたち菜を使ったソフトクリームやジェラート、コロッケやたこ焼き、手打ちそばと一緒に天ぷらなどで味わうことができます。
また、道の駅などにある農産物直売所でも、とうたち菜を5月下旬ごろまで買うことができます。おひたしにしたり、炒め物につかったり、またさっとゆでて冷凍保存にしておけば、いつでも気軽に使えます。
飯山市の春の味覚。(野沢菜の)菜の花のとうたち菜、見かけたら、ぜひおためしください。
フジすまいるファーム飯山
“まちと人を耕す”をミッションとして掲げる「フジすまいるファーム飯山」は、飯山市の基幹産業である農業の振興と、障がい者の就労支援を結び付けた農福連携施設です。地域の障がいを持った方などが、農作物の生産、加工、販売等を行っています。
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